内祝いの贈り物の選択を間違えるとその後の関係が悪くなる？

内祝いという言葉を聞くと、胸にチクリと痛みが走ります。そう、私は以前、内祝いに関してある失敗をしてしまったのです。大学時代の先輩が私の出産に際して、素敵なお祝いを贈ってきてくださいました。とてもやわらかなガーゼ生地でできた赤ちゃん用の洋服で、他にも布製のガラガラや、赤ちゃん用のアクセサリーなどがぎっしり詰まったギフトでした。とてもおしゃれでこだわりを持たれている先輩が選んだけのことはある素晴らしい贈り物で、もう何年もお会いしていなかったのに、こんなに豪華なお祝いを贈ってくださるなんて、本当に感激しました。

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学生時代からその先輩にはとても可愛がってもらっていて、私もその先輩のお優しい気持ちに応えたいと、先輩の好きな陶器をお返しに送ることを思いつき、有名メーカーの陶器セットを選んで内祝いにしたのでした。ところがなぜか、その後にあったお正月には、毎年くださっていた先輩からの年賀状が届きませんでした。ご不幸でもあったのか、郵便事故か、わからずじまいでしたが、私からは送っているので大丈夫だろうと、のんきに構えていました。

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春を迎え温かくなり、子どもも連れ出せるようになってきたので、懐かしい友人数人と会うことになりました。久しぶりに顔を合わす仲間との時間は変わらず楽しくて、子どももおとなしく寝ていてくれたので、色々な話をすることができました。そして大学時代の話になった時、やっと私は自分が犯した誤ちに気づかされました。

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私がメーカーの陶器セットを送った先輩は、そのメーカーに就職することを熱望していたのに叶わず、他の業界に就職したこと。また、先輩が結婚したお相手は、そのメーカーのライバルにあたるメーカーにお勤めの人だったのです。それを聞き、私は二重の失敗を犯し、年賀状を二度ともらえなくなるほど先輩を怒らせてしまったことにやっと気がつきました。内祝いの贈り物の選択を明らかに間違えてしまったのです。